駅を降りて数分の所に川がある。
川沿いの土手には夕日を左手に冷たい風が吹く。
もしかしたら、いつかすれ違った事のある自転車や散歩する人達あのころ生まれてなかったであろう子供たちがあのころと変わらない黄色い声を挙げサッカーをしている風景をまた、通り過ぎる。
右手の川の向こうには、あの頃以上に増え続ける高いビルがここからでは小さく見える
数え切れないくらいの
たのしい時
かなしい時
くやしい時
うれしい時
を歩いた道を
新しい家族と歩いた
川を挟んだ風景は、ちいさな関門海峡のよう
新しい家族と共に迎えてくれたような風景の中に
おいてけぼりの不安そうな顔の、あの頃の『おいら』がいたようだった。
だから言ってやった
おい!たぶん大丈夫やぞ!おまえの未来は!』
最高で最低の仲間もできる!良い嫁さんも見つかるから!』
不安そうなあの頃の『おいら』の顔は晴れる事はなかったけど
大丈夫なのだ。
邂逅 淳 / 作
BGM
Good times & Bad Timesアルバム BACK TO THE STREET / 佐野元春 より